明珍火箸風鈴の価格は市販品で5千円から3万5千円

(画像は兵庫県立大学環境人間学部姫路プロモーションビデオプロジェクト様より)

明珍火箸風鈴にはいろいろな価格と値段のものがあります。明珍火箸風鈴は機械生産では再現できない音を出すために、すべて手作りで制作しているのですが、大きくはデパートや地元姫路の土産物屋などに置く市販品と、受注により生産する受注生産品があり、例えば刀の原料として使われる希少な和鉄である玉鋼(たまはがね)を使った玉鋼火箸の値段は30万円以上します。

ということで、受注生産品のものは値段に幅があるため、ここでは一般に手に入れることができる明珍火箸風鈴の市販品の価格についてお話をします。


明珍火箸風鈴の市販品は並から特々上までで5千円から3万5千円まで

明珍火箸風鈴の市販品は大きく5種類あります。並、上、上上、特上、特々上です。値段は税抜きで、並が5000円、上が8000円、上上が12000円、特上が18000円、特々上が35000円なので、それに消費税が乗った金額が販売金額ということになります。それぞれの風鈴の特徴をご紹介します。(上は7000円から8000円に、特々上は30000円から35000円に価格改定があったようです)


明珍火箸風鈴 並 価格5000円+税

(画像は神戸三宮・そごう5Fに店を構える兵庫県物産協会様より)
明珍火箸風鈴の中で一番手軽な値段で買えるのがこのタイプ。火箸の長さは20cmで、4本の火箸はつくし型、瓦釘型、つづみ型、わらび型と、それぞれすべて形の異なるもので構成されています。

つくし型は植物のつくしのように、火箸の持ち手側の先がスッと細くなっているタイプの丸型の箸、瓦釘(かわらくぎ、かわくぎ)型は瓦を留める釘のような形をした四角型の箸、つづみ型は火箸の持ち手側が太鼓のつづみのように広がっている丸型の箸、わらび型は箸の持ち手の部分が植物のわらびのようにくるっと丸くなっているタイプの丸型の箸です。


明珍火箸風鈴 上 価格8000円+税

ネット上で明珍火箸風鈴の動画を上げている方は、このタイプの風鈴が多かったので、購入の多い風鈴の1つかと思います。一見すると並のものと違いがわかりにくいかと思いますが、使われている火箸の形が違います。火箸の長さは20cmですが、つくし型2本と瓦釘型2本で構成されています。

また、明珍火箸風鈴は、値段の高いものほど多く鉄を打っているため、音が変わります。鉄を打つ前は、ただの鉄の棒の音だったものが、明珍氏がより多く鉄を打つにつれ、澄んだ音へと変わっていきます。

大学の先生が同じ鉄で出来た鉄の棒と明珍氏が制作した火箸の音の違いの原因を探るため、電子顕微鏡やレントゲンで調査をしましたが、原因がわからなかったそうです。結論として、鉄そのものではなく、焼き加減や打ち加減によって音が変わるのではないかということになりました。それが明珍火箸風鈴が今もすべて手作りで作られる理由です。

ネット上では明珍火箸風鈴の地元姫路のデパート、ヤマトヤシキが運営するショッピングサイトで販売をしていましたが、現在は販売がなくなってしまったようです。一応下記に、販売をしていたときのページリンクは残しておきます。
ヤマトヤシキ オンラインショップ

なお、現在だと高島屋オンラインストアで「上」の取り扱いがあるにはあるのですが、吊り台付きのものしかないので、27000円+税とかなりの値段になってしまいます。なので、個人的には次に紹介する、明珍火箸本舗で音色を比較された方の中で一番購入が多い「上上」のものがおすすめです。一応吊り台付きの「上」のもののリンクも下記に置いておきます。
高島屋オンラインストア

明珍火箸風鈴 上上 価格12000円+税

明珍火箸風鈴の工房である明珍火箸本舗で実際に聴き比べて購入される人は、この風鈴を選ばれる方が多いようです。ネット上でも複数の方が、一番この風鈴の音がよかったという感想を書かれています。

火箸の長さは20cmで並や上の物と変わりませんが、形は4本ともすべてつくし型で構成されています。また、槌目付きということで、槌で付けたきれいなデコボコの模様が付けられていると思われます。その分より多く時間を掛けて鉄を打っていることで、人気のある澄んだ音になっているのでしょう。

ネット上では髙島屋オンラインストアで購入ができます。
髙島屋オンラインストア


明珍火箸風鈴 特上 価格18000円+税

特上の明珍火箸風鈴ともなると、今度は火鉢の長さも約24cmと長くなります。上上のものと同じ、槌目付きのよく鍛えられた火箸ですが、形が若干違う丸型のものになります。丸型というのは火箸の持ち手側がつくし型のように細くなっていないものです。

特上タイプの風鈴も、ネット上では髙島屋オンラインストアで購入ができましたが、現在は取り扱いがなくなったようです。一応下記に販売をしていたときのページリンクは残しておきます。
髙島屋オンラインストア


明珍火箸風鈴 特々上 価格35000円+税

市販品として一番高価なタイプの明珍火箸風鈴が特々上のもの。槌目付きつくし型の火箸4本で構成されているのは上上タイプと同じですが、火箸の長さが27~28cmとかなり長くなっているのと、第52代明珍宗理(みょうちんむねのり)氏の銘が火箸に彫られているのが特徴です。

ネット上でもこの特々上の風鈴の動画は上がっていなかったので、中々この金額になると購入できる方も限られてくるということではないかと思います。ネット上でも探した限り購入できるところはありませんでした。


以上、市販品として売られている5種類の明珍火箸風鈴の値段と特徴についてご紹介しました。火箸風鈴選びのご参考にしていただければと思います。


【追記】
風鈴シーズンで高島屋の明珍火箸風鈴が売り切れていることが多くなっていますね。品切れになっているタイミングが非常に多いです。一通り調べた上で、高島屋オンラインストアが明珍火箸風鈴を定価で買える唯一の店舗(他はプレミア価格になる)であることは間違いないのですが、どうしても欲しいという方は、他にもいくつか買えるところはあるので、下記を検討してもよいかもしれません。
明珍火箸風鈴のネット通販を行っている販売サイトまとめ